リストの生まれ故郷ハンガリー・活躍の地ドイツでは、もちろん盛大に生誕200年をお祝いしています。その様子をこの目で見ておきたく、初夏のヨーロッパに遠征いたしました。
題して「Born to be a Superstar リスト生誕200年祭紀行」レポートです。

ハンガリーを後にして、次にリストを追ったのはドイツのザクセン地方・ライプツィヒでした。メンデルスゾーンが音楽監督を務めた「ゲヴァントハウス」という有名なオペラハウスがある街ですが、リストも度々訪れて演奏をしています。ギフトショップにはこんな雑誌が置いてありましたよ。

そして、この街にゆかりのあるもう1人の偉大な作曲家といえば、J.S.バッハです。トーマス教会での作曲活動、音楽院の開設など大変かかわりの深い街ですが、そんなバッハやリストのような音楽家達も通ったという「カフェ・バウム」は今でもその場所で変わらずに営業しています。

リストも尊敬した音楽の父・バッハの像は、トーマス教会の前に建ちます。リストの時代にほぼ忘れ去られそうになっていたJ.S.バッハの楽曲は、メンデルスゾーンやリストによって再度世に送り出され、日の目を見ることになったのです。

ライプツィヒの次に訪れるのが、今回の旅のハイライトでもあるワイマールです。生涯で2度ワイマールに居を構えたリスト。縁の深いこの地では、州をあげて「リスト博覧会」を開催しているのです。次回は最終回、ワイマール編をお届けいたします。