住み慣れた京都を離れて、関東に移ったのは二十歳代の終りの1975年でした。
それから45年、関東での勤めを終え、定年退職を迎え、実家の大津に戻ってきたのは5年前でした。
帰ってきた大津は、大都市にと変貌していました。湖岸沿いに建ち並ぶマンション群、タワーマンション。一方で、旧江若鉄道や紅葉パラダイス跡、等々、懐かしく思い出す日々でした。
迎えてくれたのは、昔の山岳会(北山クラブ)の仲間や、琵琶湖周航の歌、そして、びわ湖ホールでした。
音楽にはあまり縁のない私でしたが、KEIBUN第九が目を覚ましてくれました。第九の初舞台は、2017年12月16日、古稀の私に新鮮な歓びを与えてくれました。
大谷先生の実声によるご指導。間近で歌われると、その迫力がカラダと共鳴して、びんびん直に響きます。ボイスチェックで、OKが出て、小さくガッツポーズをやったこと。いまは、山小屋で仲間と歌ったりしています。
京都と大津の関係は、ウィーンとザルツブルクの関係に似ていると思います。
いまや、音楽文化の発信基地となった滋賀県と大津市、今後の期待と責任は大きいと思います。
このたびの新コロナ騒ぎもその試金石ととらえて、今は雌伏のときです。
今後も、カルミナブラーナ、レクイエム、オペラ、日本の歌曲や大衆歌謡の発掘なども、期待しております。