お久しぶりです!コロスケです(*^_^*)

最終回となる今回は、「食事作法」についてリポートをしていきます!

 

食事といえば、みんなでワイワイと楽しく会話を弾ませながらするもの、というイメージがあるかもしれませんが、比叡山居士林での食事は、そうではありません。

 

食事をいただくまでに、驚くべきいくつもの手順があるのです(@_@)

これから順に、紹介していきたいと思います!

 

※こちらは非食(夕食)の写真。修行僧は、朝と昼の2回しか食事を取らないことから、「食にあらず」ということで、このように呼ぶそうです。

 

ちなみに非食のメニューは

・白ごはん、お汁、ゴマ豆腐、野菜の煮物です。

(足りない方は、白ごはんを増やすことも可能です!)

目の前に食事がきたら、すぐに「いただきます」と言いたいところなのですが・・・その前に!

 

・まずは正座をします。(基本的に、食事の時間が終わるまで崩せません。)

・そしてお経を唱えます。

 

それが終われば、いよいよ食事のスタートです!が、ここでも、いくつもの注意点があります!

 

・食事中は、一切音を立ててはいけない

(会話厳禁、器を置く音やお箸が器に当たる音もです)

・器は必ず手にとって食べる

・食事中はお茶を飲まない

(お茶は飲むためのものではなく、器を洗うためのもの。それにより、少ない水で洗うことができる。地球に優しい)

・食事は一切残してはいけない

・すべての器をお茶とたくあんで洗い(洗鉢)、洗ったお茶は飲み干す

・みんなが食べ終わるまで正座で待つ・・・

 

このように、普段の食事では考えられないような決まり事があり、厳しさと緊張の中で1つ1つ丁寧にいただきます。

 

洗鉢後の器はご覧の通り!

 

 

 

 

 

皆さん一番初めの食事は、正座が辛そうだったり、「コツコツ」とお茶碗とお箸が当たる音が鳴ったり、綺麗に洗鉢ができなくて、お坊さんにお茶を注がれたり・・・と苦戦していらっしゃいましたが、2回・3回と回を増すごとに、とても綺麗に食事をとっていらっしゃいました!!

 

「目の前にある命をいただく」という、感謝の心をもって、改めて食事の意味・大切さを学ぶことができました。

 

さて、4回にわたり、リポートをして参りましたが、いかがでしたか?

 

来年の「夏の比叡山 参禅体験」は

2018年8月4日(土)、5日(日)に開催いたします!

忙しい毎日から少し離れ、自分を見つめ直す絶好の機会でもあります。

来年の皆さまのご参加を、心よりお待ちしております!