しがぎん経済文化センター

東西ワイン物語~ワインで味わう世界の文化~ 講師 福田 武 先生

「人と人をつなぐワイン 歴史や文化との出合いに乾杯!」

福田 武

ここ数年、ワインのブームはますます盛り上がっている。デパートの酒類売り場では、売上の半分以上をワインが占めるなど、愛好家のすそ野は確実に広がっているようだ。


 


「以前はブランドで選ばれていたのが、今は1,000円前後で楽しめるテーブルワインに移行したことが大きい。特に30代前後の女性や50代のカップルに人気が高いですね」と語るのは、日本ソムリエ協会公認ワインエキスパートで、「スーパーダイニングアート&ワイン」のオーナーでもある福田武さん。秋から始まるKEIBUN文化講座(大津会場)の新講座「東西ワイン物語」で講師を務める。


 


もともとお酒が大好きだった福田さんは、ワインと出合い、ワインに親しんでいくうちに、食、歴史、ファッションなどさまざまなジャンルをクロスオーバーするワインの魅力を実感したという。


 


「古代ギリシャの医師ヒポクラテスは〝ワインほどおいしい薬はない〟と言いました。やがてワインは世界各地へ広まり、中国では唐の時代にワイン文化が花開くのですが、実は日本でも古代の銅鏡や天平時代の宝物にブドウをモチーフにした文様が多く見つかっているのですよ」


 


古代の日本にすでに上陸していたワイン。世界各国にさまざまなアルコールが存在する中で、なぜここまで普及することができたのだろうか。


 


「立役者の一人は、ワインを〝我が血なり〟と言ったイエス・キリストです。一方でイスラム教の開祖モハメットは〝ワインは悪〟と言った。ワインは相反する両面を併せ持っているのでしょう。愛と狂気の両方が存在する飲み物なのです」と聞けば、うなずく方も多いだろう。


 


さらに福田さんは「ワインのボトルは大体グラス6~7杯の量で一人で飲むにはちょっと多い。大切なのは誰と飲むかです。ワインは人と人とをつなぐ、コミュニケーションをつくる存在なのですね」と語る。


 


滋賀県の名産とワインとのマリアージュ(組み合わせ)やB級グルメとの意外な相性など、ワインを取り巻く文化についてのお話は興味をそそられること間違いなし!!楽しい講座に耳を傾けた後は、ワイングラスを傾けたい。


講師プロフィール

日本ソムリエ協会公認ワインエキスパート 福田 武 (ふくだ・たけし)

1940年大阪市生まれ。京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)彫刻家卒業。69年に福田武環境デザイン研究所を設立し、環境デザイナーとして活躍。「ふれあい港館・大阪ワインミュージアム」のプロデュースも手掛ける。ワインスクール「エコール・ド・ヴァン」元校長。2004年「スーパーダイニング アート&ワイン」を大阪市にオープン。日本ソムリエ協会公認ワインエキスパートとしてワインの楽しさを広めている。

福田 武

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