しがぎん経済文化センター

北近江の歴史と文化を探る・浅井郡編 講師 太田 浩司 先生

「北近江は歴史と文化の宝庫 浅井を中心にその伝統を探る」

今回のテーマは、前回取り上げた奥琵琶湖(旧伊香郡)の南に隣接する旧東浅井(あざい)郡。その名の通り、この地域は戦国大名浅井氏の本拠地であり、浅井氏を抜きにしては語れません。その一方で、東浅井郡の歴史は単なる政治史ではなく、宗教と政治が絡み合って複雑な人間模様を織りなしているところに特徴があります。


 


浅井氏の治世とゆかりの史跡、浅井氏の流れをくむ絵師・海北友松(かいほうゆうしょう)や大名・小堀遠州、そして宗教史の視点からそれぞれ専門分野の学芸員がリレー方式で解説していきます。例えば勇名を馳せた初代亮政(すけまさ)と三代目長政の間で平和をもたらした二代目久政。戦国史では浅井氏三代の中では評価が低かった久政の手腕を再評価し、そうした久政がなぜ引退させられ長政が家督を継ぐことになったのかを考えます。また、奥琵琶湖の観音信仰に比べて薬師如来や大日如来など、旧東浅井郡がバラエティーに富むのはなぜか? 多角的な考察で湖北の奥深さに触れてみましょう。


講師プロフィール

長浜市長浜城歴史博物館 館長 太田 浩司 (おおた・ひろし)

1961年東京都生まれ。86年明治大学大学院文学研究科(史学専攻)修了。同年から長浜市長浜城歴史博物館に勤務し、2014年から館長を務める。専攻は、日本史・近世史。戦国大名浅井の家臣団や村落統治のあり方について研究を行う一方で、数々の北近江に関する展覧会を企画。主な著書に『浅井長政と姉川合戦』(サンライズ出版)など。

太田 浩司

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